2冊目 Amazon.co.jp: 人生の「師匠」をつくれ! eBook : 中村 文昭: 本
- 感想
- いい子か不良かは関係ない
- 学力は関係ない
- 「この人みたいになりたい」の「この人」はお父さん、な子ども
- 相手の周波数に合わせられる人はすごい
- イエスマンになるのはいいこと
- できないことを頼まれることの意味
- アウトプット前提のインプット
- できない理由を言う大人
- 大人も子どもも関係ない
- 愛があるだけが師匠ではない
- 尊敬している人の欠けている部分
- 最高の結末とは
- できないことがあることは関係ない
- 親の足りないピース
- 立派なことをひょうひょうとやる
- 一歩踏み出すのにためらうことには
- 意思を契約書にする
- ミーティングをして仕事した気になってるマン
- いざこざはたいていどっちもどっち
- 社長の仕事放棄とは
- 好かれる社長
- 長く続く会社にありがちな思考
- おまけ
感想
いい子か不良かは関係ない
僕はいわゆる「エリート」とはかけ離れた人間で(中略)高校に入るとバイクにまたがってはありとあらゆる悪さをして謹慎処分の連発。
「地道力」の筆者と同じことが書かれていた。自分の子供がもし不良になっても許せそう。笑 むしろもしかしたら不良のほうが経営者に向いている説。
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学力は関係ない
大人になって必要なのは、学力より人間力だ
社会人になってこれはひしひしと感じる。どんなに優秀でも人間力がよくないと一緒に働きたいと思えない。一緒に働きたいと思ってもらえれば人生勝ちだと思ってる。
「この人みたいになりたい」の「この人」はお父さん、な子ども
「僕はお医者さんになるために、勉強しています」(中略)人の命を助け、たくさんの患者さんから感謝されているお父さんを、その子は大好きで尊敬している
親が、子どもが幼いときから心のスイッチをONにできる存在になれたら最強では?「こんな大人になりたくない」だと具体的な目標には繋がらないので、スイッチONにはできないかもしれない。子どもに「こうなってほしい」と考えている親は自分がその「こうなってほしい」になるべき。自分ができなかったから子どもに実現させるという親もいるかもしれないが、それは違う。
相手の周波数に合わせられる人はすごい
心のスイッチがONになっていない相手には、こちらが心の周波数を合わせるのが(中略)人になつくときの秘訣なのです
専門分野でない人はどう頑張ってもその場でいきなり、専門家の知識量に合わせることはできない。後者は前者のレベルまで下がって、人とコミュニケーションをするべきだ。「象の鼻としっぽ」という本にも、同じようなことが書かれていたな。
Amazon.co.jp: 象の鼻としっぽ : 細谷 功: 本
「象の鼻としっぽ」を読んでから、わたしは専門分野でない人にもわかりやすい語彙で話せる人のことを本当の意味で「頭がいいな」と思うようになった。
イエスマンになるのはいいこと
「私はあなたに対して、ノーはありません」
地道力でも「自分の考えを持たない人」という形で書かれていたこと。何もできないうちは知識を得るためにイエスマンになるのは正しい。この本にも、かつて自分が悪だと思ってた考えを肯定してもらえた。
できないことを頼まれることの意味
「頼まれ事は試されごと」
スタートアップで働いてきて感じることは、今までやったことないけど頼まれる仕事というのがすごく多い。断っている人を見るともったいないなと思ってしまう。この精神は今後活かせると感じた。今までやってきたことは無駄ではない。
アウトプット前提のインプット
誰かに話すとイメージした瞬間、インプットとアウトプットがセットになり、自分なりに話を解釈したり、理解し始めたりします。
小さいエピソードながら、これは実体験としてある。中高で数学が好きで、たいていの女の子は数学が苦手だったので「教えて!」と言われることが多かった。授業や自習ではみんなに教えられるように理解しなくてはと思いながら取り組むと、自然と深く理解するようになっていた。
できない理由を言う大人
たいていの大人は目標は三分で話すけど、できない理由は三十分かけて説明する
こんな大人になりたくない😂
できない理由を言わない
こっちのほうがかっこいい。
大人も子どもも関係ない
やる気がない相手に説教をすることだけはいかん
これは子育ての本か?!と思うくらいに子育てにも役立つようなアドバイスが載っている。お風呂に入るのがめんどくさいと思っている子どもに「お風呂入って」と言っても、もっとやる気を無くすだけ(実体験)。これは実体験として当たり前かのように理解していたが、そうだよな...大人にも同じことが言えるのか、と少し気づきを得た。子どもも大人も関係ないのかも。
愛があるだけが師匠ではない
耳が痛いこと、イヤなことをはっきり指摘し、注意してくれるから師匠なのです。 (中略)もちろん、本当にイヤな、性格がねじ曲がった上司もいるでしょう。(中略)キリスト教の言葉に、「大事なことは愛によって学ぶのがいちばんだ。しかし残念ながら愛に恵まれなかったら、同じことを憎しみから学ぶこともできる」というのがある
自分に憎しみを感じている人間とうまくいかないことがあれば、その原因を考えてそれに気づく。それを教えてもらえたということでそのイヤな人を自分の中で師匠化する。とてもいい考え。
キリスト教の言葉を引用しているが、もしや「地道力」の筆者だけでなくこの本の筆者もクリスチャン?笑
尊敬している人の欠けている部分
尊敬している人の欠けている部分を見つけたら(中略)「足りないピースを、自分が埋めよう」と思えばいい
なんの本で読んだか忘れたが、リーダシップの本を読んだ際に"完璧すぎる上司は逆に部下がついてこない"というのを読んだことがある。完璧すぎると別に自分がいなくてもいいだろう、と思ってしまうのでどこか欠けたところがあるリーダーのほうが好かれるらしい。完璧主義な私はこの考えに救われた。上記の一文はそれと逆の立場から見た心構えだと思った。どこか欠けているリーダーを受け入れてもらえるかは部下次第なところもあるということか。
最高の結末とは
僕は決めました。もしも息子がくじけたら親父の僕がかついで登るのだと。(中略)富士山の頂上の景色とともに、親子の絆ができるでしょう。
自分の子供達が「富士山に登りたい」と言ってからトレーニングしていた理由が、まさか、もしものときは自分が子どもたちを担ぐためだったなんて...すごすぎる。そんなことしたら甘やかすことになるのではと思ってしまう。しかし、富士山の頂上に登りきったころには親子の絆ができるだろう、と筆者は考えていた。30代の父親が二人の子どもを抱えて富士山に登ったら大変なことになる。それでも諦めずに頂上の景色を見せたらかけがえのない親子の絆が生まれると。子どもたちが自分自身の力だけで手に入れられるものだけが、最高の結末になるとは限らないのだと気づいた。
できないことがあることは関係ない
できないことを責めるのではなく、どんなに小さくても「一つの役割」を与えてやればいい
足し算も引き算もできないハンディキャップを持った子どもに、電卓を与えて答え合わせをする係として活躍させる。部下を活躍・成長させることができるのは自分次第。自分においても同じことが言える。できないことばかりに注目することは無に等しい。
親の足りないピース
「親を頼るな。お母さんは天然なんやから、お前がそのぶん、しっかりせい!」妻には妻の、のんびりしたいいところがたくさんあるので、特別無理してしっかりしてほしいとは思いません。
笑った😂しかも「しっかりしてほしい」などとできないことを妻に強要しないのもいい。親(大人)の方が子どもよりもしっかりしているのが一般的とされているのに。見習いたい。
立派なことをひょうひょうとやる
「立派なこと」を、かしこまって真面目にやるのでは、つまらないのです。「いいこと」や「正しいこと」こそ、笑いを混ぜてひょうひょうとやったほうが自分もまわりもラクになります。
こっちのほうがおもしろいし、よりすごく見える気がする。私の場合は、なぜか真面目キャラがどうしても定着してしまうので「そう、自分真面目なんで🤪」とおちゃらけて開き直ったほうが気が楽だと社会人になってから気づいた(学生の頃は真面目だと言われるのが嫌だったので否定していた)。真面目な人間が真剣に「真面目なんで」とか「真面目じゃないです」などと言っててもつまらない。
一歩踏み出すのにためらうことには
逃げ道を用意しておいたほうが、人はたやすくジャンプできる
目から鱗。一歩踏み出すのが怖い、という感情を緩和するために「大丈夫、いけるって!」と寄り添って励ますのは逆効果な可能性。「まあ、だめでも大丈夫だよ」だったら失敗してもいいんだとなる。
意思を契約書にする
「あきらめない」という契約書
言った景山社長もかっこいいし、言われた筆者もかっこいい。どちらも人間力に満ち溢れている。
ミーティングをして仕事した気になってるマン
「集まること」に必死になって「集まって何を言うか」に注意を払っている社長さんがあまりに少ない
あるある。社長に限ったことでは無いと思うが、特に大企業に...🫢 定例会議もそういう形になりやすいので気をつけたい。
いざこざはたいていどっちもどっち
社長さんに限らず、学校の先生と生徒、親と子、夫婦、相手に不満を感じたら、まず自分の顔を洗って出直す
不満について聞くときはたいていどっちもどっち。
社長の仕事放棄とは
お金を払って、人に頼んで社員のモチベーションを上げるとは、その会社の経営者が社長の仕事をしていない
部下のモチベーションを上げるってとても難しい。人のいいとこ探しは割と得意なほうだと思っていたが、この本に下記のように記載があり、精進しなければならないと感じた。
「人のいいとこ探し」をするには、コツがあります。それは、まず「自分のいいとこ探し」をすること。
好かれる社長
社員の師匠たる社長の仕事は、「社員に大好きになってもらうこと」
これを体現できている社長が身近にいる。この本に書かれていることでさらに尊敬の念を抱いてしまった。
長く続く会社にありがちな思考
会社や組織は長く続いていくほど、本当の「何のために」を見失って「ねばならない」になってしまいます。
何年後かに響きそうなので📝
おまけ
- 「人生の『師匠』をつくれ!」というタイトルの意味について、読む前は「人生の師匠はこんなことを教えてくれたので超大事だ、だからつくるべきだ」という内容かと思っていたが「自分が人生の師匠になる」ということも語られていたように思う。